塾の体験授業で「視覚のふしぎ」について勉強
娘の通う塾で、年に数回ですが「わくわく体験授業」があります。
今回は「視覚の不思議」というテーマで、視覚で捉えた情報が脳に伝達され、「見えている」という仕組みを知ることと、その伝達の仕組みの過程で生じる「錯覚」についての体験授業がありました。
目で見るという視覚の効果
目でモノが見える仕組みはどうなっているのでしょう。
「見る」「聞く」「におう」「味わう」「さわる」のいわゆる5感のはたらきで、モノを感じることができます。
といっても、例えば「耳」そのもので音を聞いているのではなく、耳に入った音が、聴覚神経のはたらきにより、“情報”として「脳」に伝わり、「脳」がその情報をもとに「聞こえる」と判断しているのです。
ものが見える仕組みも同じように、「目」に映った景色が“情報”として脳につたわるのです。
右目と左目で見える景色が違う
右目と左目とで、別々にものを見ているので、見える景色がちがっていることがわかります。
試しに「右目だけ」「左目だけ」でものをみてみましょう。
最初に右目をつぶり、左目だけでマークした絵を両手でつくった三角わくの中に入れてみます。
手はそのまま動かさず、今度は右目だけで見てみると、手のわくの真ん中に見えていたマークがずれて見えます。
次に、左目をつぶり、右目だけでおなじように手のわくのなかにマークをとらえ、手を動かさずに左目だけで見てみると、やはり中心から少しずれてしまいます。
このように、左右の目から入った情報が脳に伝わって「見える」と感じていることがわかります。
ところが、この情報の伝達の過程で、間違った情報が入ってくると、脳も判断をあやまることがあります。この現象を「錯覚」といいます。
目の錯覚を体験してみましょう
同じ長さの線だけど・・・
長い線の傾き方はおなじなのに・・・本当に長さが違ったり、傾き方がバラバラに見えます。
これは、うずまき・・・
2つの図はどちらも、うずまきに見えますが、実は円です。えんぴつや色鉛筆で線をなぞってみると分かります。
大きさの錯覚
上の図で、中心の黒い円はどちらも同じ大きさですが、左の方が大きく見えます。
大きさの錯覚
壁を登っているサイエモン。奥のほうが大きく見えますが実はどちらも同じ大きさなんです。
目の錯覚って、面白いですよね。今、コマーシャルでも使われている目の錯覚のCMがありますよね。
このCMですね。初めて見たとき、子どもと一緒に
「あっ!ぶつかったぁ」と思わず言っちゃいました。目の錯覚って面白いですよね。