第1志望の私立中学校を早めに決めておくメリット
大抵の塾では6年生になると受験学校別でクラス分けされることが多いです。
すべての学校別にするのではなく、超難関中学校、難関中学校などに分かれ、さらに知識重視と選択式重視、記述式重視のクラスに分かれて、中学受験時の出題傾向に合わせた授業内容とテスト内容に変わって行きます。
小学5年生の秋頃には第一志望を決めておく
中学受験を目指している人は、なるべく早く第一志望の中学校を決めておくことをおすすめします。秋は、私立中学校の学校説明会や文化祭などがあり、参加して学校選びの参考にするといいと思います。
その際に、今の成績は、無視して決めたほうがいいです。
今の成績で受からないような学校でも、子供と話してお互いが納得した学校を第一志望にしましょう。
親が決めた学校にするのではなく、子供も納得した上で、目標にする第一志望を決めます。
ここで大切な目標を決めるのです。
目標を決め子供の勉強のプラスにする
受験勉強は子供に大きな負担が掛かります。友達と遊びに行きたいのを我慢して、見たいテレビやアニメ、コミックも諦めなければいけないことが多々あります。
行きたい中学校に合格して入学するために「がんばろう」と目標を持っていることが、とても大切なモチベーション維持につながります。
第一志望の学校で野球をしたい、サッカーをしたい、吹奏楽部に入りたい、制服を着たいでもいいと思います。
でも、親は現実を見てしまい、「今の成績ではねぇ」と子供に言ってしまいます。
親としては、悔しさをばねにがんばろうという気持ちを持って中学受験に向かって欲しいと思っていますが、子供が受ける印象は全く逆です。
子供は、「自分は出来ないんだ」と思ってしまいます。
目標や夢を持たないと努力を続けることはできません。
どこに向かっていて、成果を確認していかなければ中学受験に向けた歩みは難しいと思います。
そのために、子供に目標を持ってもらうのです。
第一志望中学を選ぶ際のチェックポイント
家庭により、それぞれのステップがあるかと思いますので、1つの参考として頂ければ良いかと思います。1.大学受験をするか、付属校にするか
これは、家庭の教育方針にもよると思います。
大学の系列中学であれば、成績上位にいれば、推薦をもらえて系列大学に入学することができます。
でも大学の系列がない学校の場合は、大学受験が必須になります。
これは一概にどちらがいいとは言えません。
多くの家庭では、この先の受験をせずに子供がやりたいことを見つけるための時間になればと思っていると思います。
うちのお兄ちゃんは大学の系列中学校に通っていますが、そのような考えをもっているからです。
でも、必ず大学推薦をもらえる訳ではありませんし、成績が悪ければ、退学にもなりますし、高校進学も基準をクリアしていなければ進学することができません。
さらに高校の成績が悪ければ大学推薦はもらえません。
2.通学時間を考慮する
中学1年生で早朝からバスや電車を使って通学するのは大変なことです。
それに乗り換えがあると更に大変です。
1時間程度の通学を目安にまずは考えるといいと思います。
学校説明会や文化祭などに行く際には、子供と一緒に通学する際のルートで行ってみるといいです。
第一希望の中学校に通うには、何時に起きてお弁当を作り、何時に家を出ないといけないのか・・・帰りは何時頃になるのか確認しておきましょう。
※注意事項
学校説明会や文化祭など見学に行くと、子供はその学校に惹かれる傾向があります。
第一志望校は、きちんと親と子供が納得いく学校に決めましょう。
そして、決して親が決めることはしないことです。
子供が行きたいという意志を尊重してあげます。
勉強が辛くなったり、成績が思わしくないと親のせいにしたりします。
「お母さんが、受験しろって言ったじゃん」「別に中学受験したい訳じゃない」などと親と言い争いになることが増えてきます。
子供が決めたことで、自分で決めたことは自分で責任を取るべきでしょと言えるようにします。
目標の私立中学校に向けて成績をあげる
行きたい学校がしっかりとしていれば、そこに向けて勉強することができます。今の成績が悪いから、到底合格しないと子供の可能性を潰してしまうのではなく、中学受験までに成績をあげることをしていけばいいのです。
小学6年生の秋頃までに成績があがるようにできれば安心です。
目標は子供に大きな動機付けになるということです。
そのため、大きな目標でも持たせてあげた方がいいです。
無理とか言わないであげてくださいね。