良い私立中学校を選ぶための判断基準
いい学校とは、どういう学校のことでしょう?
偏差値が高くて、東大や国立大学に行けるような学校を選ぶ、学歴優先の考えであれば、東大や京大、6大学に多く入学している学校がいい学校だと言うことになると思います。
偏差値の高い学校や高学歴、有名大学に入るための学校選びが良い学校選びとは、私は思っていません。
1つの選択肢ではありますが。
良い学校選びのポイントとは?
子供はそれぞれ得意、不得意の分野がありますが、子供の良いところを引き出して伸ばしてくれる学校を選びたいです。学校の生活を通して、子供が自分でやりたいことを見つけて、興味を持って、いろんな可能性にチャレンジ出来る学校が良い学校だと思います。
私立中学校の学校説明に行っても、どの中学も大学の進学者数を公表し、生徒の獲得を目指している感があります。
それに東大や京大、国立大学などに進学している人数が多いと人気が高まる傾向があります。
でも、この大学合格者数は、一人で何校も受けて合格した人数にカウントしていたり、浪人生の人数をカウントしていたりして人数を公開しています。
それに名門校は、能力のある子どもを入試で集めるので、合格者が出て当たり前ですし、子供たちも中学校や高校に通いながら6年間さらに、塾に通ったり家庭教師を付けて勉強してがんばるので、大学進学の成果が学校の評価に直接つながっているとは考えにくいのですが。
ただ、学習環境やまわりの友達の目指すところが高いことは、モチベーションを高い位置に持って行くことができると思います。
学校説明会に行って思うこと
自分の子どもに合う学校かどうかが気になりますよね。私が学校説明会に行った時に思ったことは、
K中学校・・・超難関中学です。勉強は学校の授業で教えるだけで補習などの授業はありません。
学習室は朝7時から夜6時まで空いているので、学校で学習をしたい生徒は学習を利用して勉強することができます。
学校の方針を聞いて思ったことは、学校の教育体制により、学力アップを図るのではなく、個々のスキルアップは個々でしないといけないということです。
他で話を聞くと、塾にも通い、家庭教師も付けて、学校の授業について行けるようにしている家庭が多いです。
成績が悪い生徒に対してのフォローが無いという点がうちの子にはどうかなぁと思うところです。
O中学校・・・マンモス中学校です。
1学年の人数がとても多く、新しく校舎を立て直したため、最新の設備が整っていて、親も子供も魅力を感じる学校です。
でも、お金を使うことがとても多い学校です。
何かの研修旅行をするとか、誰かを読んで講習会やセミナーを開くとか、語学研修に2泊3日でいくとかイベントが多く、それらの費用は別途精算になります。
また、部活は全生徒が入部しないといけませんし、宿題の量も半端ないです。
部活が18時に終わってから大量の宿題を終わらせるのが大変。
S中学校・・・キリスト教の学校。
地元でも有名な学校です。
学校説明会にも多くの在校生の保護者が来ていて、他の皆さんとは違う雰囲気を醸し出していました。
とにかく皆さん、ブランド物を身に付けていて、セレブ感を出していました。
大学系列なので、学習内容がゆるい感じです。
大学が文系しかないため理系を目指している子供には合わないです。
W中学校・・・新しく出来た中学校で、大学の系列です。
系列大学への進学はいいのですが、それ以外の大学への進学者数が少ないのが難点です。
これは、これから中高一貫校としての成果が見れると思います。
教育方針もしっかししていて、学習環境も学校全体で取り組む姿勢があります。
新しいですが、他にも系列の中学校が何校もあり、そのノウハウを活かしているためしっかりしている感じを受けます。
などなど、中学校により取り組み姿勢が異なることがわかります。実際に校長先生や在校生の話を聞くとよく分かります。
良い学校選びのポイント
- 校長先生の強い指導力があるかどうか
- 生徒が一人ひとり可能性を追求することができる
- 子供に合った学習環境があるかどうか
校長先生の教育に対する考えや人間観が学校運営に大きな影響を与えます。
学校が目指すものがハッキリしていることは、保護者にとっても判断材料として分かりやすいです。
授業のカリキュラム1つを見ても各私立中学校で違います。比較してみるとその違いがよく分かります。
個別で先生に質問することが出来るのであれば、独自の教材があるか質問してみるといいです。
学校が選んだ教科書だけでなくオリジナルテキストやプリントなど使って工夫をしているのかどうか、これは学校の教育方針に関わり、学校全体で学力アップを目指している学校は様々な工夫をしている中学校が多いです。
教科書の内容のみという学校もあり、こちらは超難関校と言われる学校に多かったです。
個々で学力アップをして下さいと。
どこの学校を目指すかは、子供と一緒に考える必要がありますが、偏差値が高いからだけで選ぶのではなく、子供の今後のことを考えて一緒に選んで行きましょう。
学校選びはとても難しい
中学受験で、学校を選ぶには、親の意見が大半だと思います。親がある程度の判断材料を基に選んで、子供が納得した中学校を第一志望にしていいと思います。
合格して私立中学校に入学してから、子供が成長して学校が合わないということになれば、そこから修正してあげればいいだけのことです。
高校受験をしてやりたいことが出来る高校に行くとか、道は1つではありません。
子供がやりたいことがあり、出来る道があるなら、親はその道を見つけ出し、子供が成長できる選択肢を選べるようにしてあげるべきだと思います。
学校の良し悪しは学校のトップで決まると思います。
校長先生が真剣に子供たちのために、そして学校のために、一生懸命に努力している学校は光っているものがあります。
大学合格率だけでなく、校長先生の努力にも目を向けて見てはいかがでしょう。