受験日までに過去10年分の過去問を3回解く
中学受験に向けて、過去問題を勉強することは入試傾向を知るために非常に効果的な勉強法です。
受験する中学校の入試問題を解いていくことで、子供にも自信がついてきます。
過去問題は最後の力試しと受験間際に解く人もいますが、私は小学6年生の間に3回は解いておいた方がいいと思います。
過去問は何回解いたらいいのか?
過去問は3回は、解いた方がいいです。過去問を解く時期は、1回目:小学6年生の夏休み
2回目:小学6年生の11月まで
3回目:小学6年生の1月まで
に解くようにスケジュールを組んでおくといいです。
1回目は夏休みに過去問を解きます。夏休み期間は塾や合宿で忙しいと思いますが、そんな中でも過去問を解く時間を作ります。1回目の過去問は、全く解けなく、点数が悪い結果に終わると思います。この時期はそれで大丈夫です。実力的にまだ、これからという時期です。1回目は時間を計らずに、じっくりと時間を掛けて解いていくことが重要な時期になります。分からない問題は解説を読んで理解し、解き方を学んでいくことに重点をおきます。
過去問は過去10年分はやっておきたいです。出題傾向と解き方を理解するということが重要な時期ですので、いい加減にやらずに、しっかりと時間を掛けて行います。ただし、過去問を解く年数は10年と書きましたが、1つ注意があります。
それは、毎年出題傾向が同じ学校であれば、10年分の過去問を解くことが受験に対して大きな自信になりますが、毎年出題傾向が変わってしまう学校の場合には10年分の過去問を解くことに意味が無い場合がありますので、見極めが必要になります。
2回目は秋の時期、11月までに2回目の過去問を解きます。夏休みにじっくりと解くことをしたなら、2回目の過去問は60点から70点程の点数が取れるようになっています。解き方も覚えて解けるようになってくる時期です。解けたり、点数が上がっていたら子供を褒めてあげましょう。
3回目は、12月から1月の時期に行います。受験する中学校の前までに3回目の過去問を解くといいです。3回目ですので、得点も100点に近い点数を取ることが出来るようになります。受験する学校の過去問を100点に近い点数で解けるということが大きな自信になります。そして、時間を計るようにします。時間内の終わらせることも重要になりますので、時間感覚を養う意味からもきちんと時間を計って本番と同様に行なうといいです。
過去問は何年前まで解くといいのか?
上記でも触れましたが、過去問は10年間分は解くことをお勧めします。ただし、受験校が多い場合は、すべての学校の過去問を10年分解くのは大変な作業です。我が家のお兄ちゃんの時には6校受けたので、全ての問題を過去10年分解くのは無理があります。第一希望、第二希望の中学校は過去10年分解く必要があると思います。中学受験する学校の傾向にもよりますが、1回で高得点が取れるような学校の過去問については、3回する必要は無いかも知れませんし、10年分ではなく、5年分、3年分と期間を減らしてもいいと思います。
そこは、受験する学校によって変えるといいです。
ちなみに、我が家のお兄ちゃんの時は、
第一希望の中学校は、毎年出題傾向が違うため過去3年分しかせずに、塾からもらう対応プリントを重点的に行なっていました。
第二希望の中学校は、過去問も回数もこなしました。
第三希房以下は、過去3年から5年で、第三希望と第四希望は2回解き、第五希望と第六希望は1回解きました。
重点的に行なうのはやはり、入学した第一希望と第二希望の学校です。ここの問題は必ず抑えておく必要があります。
試験直前にスランプになった場合
過去問の使い方は、工夫するといいと思います。例えば、過去問を解く2回目、3回目で志望中学の点数が伸びずに、子供が自信を無くしてしまった時は、無理に難しい中学校の過去問を解くのではなく、優しめの学校の過去問を解かしていきます。目標は80点以上にして、得点が取れるようにします。小学生は、精神的な要素からミスをしたり、勘違いをして、得点が取れずにスランプに陥ってしまいます。動揺を無くして、あげることで本来の能力を発揮できるようにしてあげることが必要です。
子供に「自分は出来る」という自信を与え、積み重ねていくことで自信がつき、精神的な余裕が出てきます。小6になったら、過去問を解いて自信をつけさせて受験に望みましょう。