中学受験間際に陥る親の不安な気持ち
中学受験間際になってくると、子供以上に親、とくに今まで一緒に勉強を見てきたお母さんの不安な気持ちが強くなってきます。
「落ちたらどうしよう」と。
子供のことを想う親だからこそ、心配になり、不安な気持ちを持つことに変わりはありませんが、親の不安な気持ちが子供に良い影響を与えないということを知っておきましょう。
親の不安は子供に伝染する
中学受験間際になってきて、不安が募ってきます。「合格できるかしら」「合格できなかったらどうしよう」という気持ちです。この不安な気持ちは、仕方ないことではありますが、親が不安からアタフタし始めると、子供も不安に思い始めてしまいます。親が不安になると取る行動は・・・
- 家庭教師をお願いする
- 別の塾を探してみる
- 占いに頼ってしまう
- 神様参りを始める
- 合格祈願のお守りを集め始める
- 色んな学業の神様に参拝する
- 合格したという色んな良いことをしてみる
このような不安な気持ちや神頼みに近い行為は、子供がどう思うのか考えてみて下さい。
ぼくは、危ないんだとか、合格できるかできないかの所にいるんだとか・・・子供が不安になります。
子供が不安になると何が起こるのか?
親の不安が子供の不安も大きくします。受験をするのは子供です。子供が不安になると、どういうことが起こるのかを知りましょう。- ミスを繰り返すようになる
- 覚えていたことが思い出せない
- 答えが合っているのか自信が持てない
子供も不安と受験に対するプレッシャーを感じています。そこに、親の期待や不安が重なると子供を追い込んでしまう結果になりかねません。親が思っていなくても、子供が親の不安を感じてしまったら、その時点で子供の自信がなくなってしまうことが多々あります。
中学受験の不安を解消するには・・・
合格するのか、不合格になるかという不安は中学受験の結果が出るまで無くなりません。結果が分かるまで、不安な気持ちは親も子も無くなることはないのです。そして、必ずしも成功するとも限りませんし、失敗することだってもちろんあります。1つ1つ心配していたら、身が持ちません。子供の不安を軽減するために
子供が中学受験で必要なことは、頭の力と心の力が必要になってきます。頭の力とは解く力のことです。心の力とは集中する力のことです。中学受験間際になってくると、頭の力である解く力は身に付いています。たくさんの問題を解いて、たくさんのテストを行い、いい点数を取ってきているので解く力はあるのです。それは、「運が良かったから」と自己否定的な考えを持っているお子さまがいたら、それは違うとはっきりと言ってあげて下さい。
実力を出せるか、出せないかの問題なんです。頭の力はあるのに、心の力が負に働いていたためミスが多いだけなのです。問題を解くということに集中することできれば100%、それ以上の力を発揮することができるはずです。
親が子供にできることは・・・
親が子供にすることは、不安な気持ちを煽ることではありません。子供が自信を持って中学受験に望めるようにしてあげることが必要です。親としてできることは、子供の「健康管理」のみだと思います。受験に向けた体調管理はお母さんがきちんとしてあげないといけません。そして、ドーンと構えて、不安な気持ちを表に出さないことです。中学受験に失敗しても、これからの長い人生の中でいくらでも取り戻すことができるという考えを持つ必要があります。失敗したことが、これからの人生に大きなプラスになることもありますし、中学受験で成功しても後々に失敗してしまうこともあります。
子供の力を信じて、親は不安になって不安をかき消すために神頼みをするのではなく、ドーンと構えておくだけで、子供は安心するのです。